‟ こもれびの庭に囲まれた暮らしで、毎日を豊かに ”

毎日の暮らしの中の木々や庭は、

季節や時間の移り変わりを、

肌で身近に感じることのできる空間です。

その空間が、‟ そこにいるだけで心地よく、自然と満足な気分になれる空間 ” になるよう

庭づくり・環境づくりをおこなっています。

 

‟ 心地よい ” と感じる空間を

人がその場にいて心地よいと感じる感覚は、

木陰や光の反射が美しいと感じる視覚、
風に枝葉がそよぐ音が聞こえる聴覚、
花の香りや土のにおいを感じる嗅覚、
風が肌に触れるのを感じる触覚、

これら五感を通して感じるのが、もっともわかりやすいものです。

そして、さらに、私たちがもっと無意識で感じとっている“心地よさ”の感覚が
あると私は考えています。

それは、何を根源に感じるのかと言うと、
「その場の大地が呼吸しているか」だということに、
現場経験を通して、感じ、考えるようになりました。

大地が呼吸、というと少し分かりづらい表現ですが、
実際に大地は呼吸をしています。

雨が降ると、降った雨水は地面へと浸み込んでいきます。
その場で浸み込んだ水は、より深く浸み込んでいく過程で、
水脈を通って周辺地帯の、より標高の低い方へと移動し、

最終的には川の底から湧き出したり、
海の岩礁のキワや海底から湧き出したり、
山に降った雨は、山のヘリから湧き出したりします。

そして目視で確認しにくいですが、土の地面からは、
蒸気やガスが絶えず出入りします。

このように大地は至る所で水と空気が出入りしています。
それを「大地が呼吸している」と書いています。

人間や動物、植物が呼吸するように大地も同じように呼吸しています。
大地も生きています。

生きた大地に触れると、心地よいと感じます。
逆に水と空気の流れが滞った大地の上に立っているとき、

それは、なんとも不快で、
じめじめしていたり、むずむずかゆかったり、何とも言えない暑さだったり、
そんな反応を感じます。

松下造園風景舎の庭づくりは、そんな大地の呼吸をその庭から取り戻すべく、

木を植えて、地形を造作し、水と空気の動きを作り出していきます。

そこで住まう方にとっても、そこで暮らす生き物たちにとっても、

居心地のよい空間を心がけて取り組み、

やがてその庭では、木が深く根を張り、大地へと根付き、

その根によって地下の深いところから水を吸い上げて、

葉っぱから蒸散していき、また雨が降って水がしみこみ潤う。

そんな循環が起こっていきます

副産物として天然のミストにより木の周りは涼しく感じられます。

細かい根が張り巡らされ、微生物が豊富に存在する土壌では、
雨水の浸み込みも良くなり、土壌からの通気も促されます。

庭の中でそんな循環が起こることで、大地の呼吸が再生していき、

そこで住まい、生活される方に、“無意識に感じる心地よい空間 ” を

提供していきたいと考えています。

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