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コラム

COLUMN

土壌環境改善による樹勢回復の効果と途中経過

9月に入った先日、丹波篠山市内で近くを訪れた際に、

今年2023年2月に土壌環境改善作業にお邪魔したお宅へ、

樹木の様子を見に行ってきました。

元々、壁に囲まれた状況に木(ソヨゴ)が植わっており、

そのソヨゴの元気がなく、カイガラムシがびっちりと枝に付着し、

吸汁による被害と、その排せつ物によるカビが原因のすす病を併発しており、

すす病状態になった葉の状態がどうにかならないか?ということで

お施主様よりご相談いただき、今回の土壌環境改善を提案させていただきました。

 

ではどうして、カイガラムシが原因のすす病の対処法が、土壌改善なのか?

ということですが、、

2月の時点でのソヨゴの葉っぱ 改善作業前の様子

「 カイガラムシがつく ⇒ その排せつ物によってすす病を併発する 」

 

実はこの前に、

「 木の抵抗力が落ちている ⇒ カイガラムシがつく 」

 

という見方をします。

さらに、

「 土壌環境が原因で根が健全に張れていない ⇒ 木の樹勢が弱っている  

 ⇒ 木の抵抗力が落ちる ⇒ 害虫がつく 」

 

松下造園風景舎はそう考えています。

 

すべてのケースでこの図式が当てはまるかどうかは、

状況によるので、一概には言えませんが。

脚立に登って上から見させてもらっても、

すす病の葉っぱは見当たらず、青々としています。

もう大丈夫!

だとはまだ現段階で言うのは早いですが、

現状況を見る限りでは、樹勢が良くなってきているように感じます。

多少は斑点病症状の葉も見受けられます。

まだすぐに元気を取り戻しているわけではないということです。

まだ経過を見守る必要はありますね。

ただ今年は、カイガラムシの数が減って、すす病を葉が併発しなければ、

明らかに今年の年初よりも状況が良くなってきているということですので、

冬まで見守りたいと思います。

壁際と木の根の周りに穴や溝を掘って、そこへ向かって土中の水は染み出すように動く。それにより、土中の水と空気の動きを作り、根が応じて活発になる。