みなさまこんにちは。
松下造園風景舎の松下です。
少し空いてしまいましたが、2月初旬に完成となりました、
個人様宅の玄関アプローチの造園・外構・植栽工事について書かせていただきたいと思います。
こちらは玄関アプローチ部分の造園工事完成時の様子です。
園路はお客さまとの話し合いの中で、砂利の洗い出し仕上げと決まり、
弊社にて施工させていただきました。
道路部分からアクセスしやすいように、入り口箇所を2か所設け、
ガレージから玄関への導線、ポスト前を通っての玄関への導線、
雨の日はガレージから軒下を通って移動できる導線など、
生活される上での様々な状況を考慮した上で、
このようなデザインとさせていただきました。
また、今は背丈を少し超えたくらいの高さの木々ですが、
近い将来いきいきと育ち、やがて2、3年後に新芽が芽吹くころには、
お施主さまが緑のトンネルの中を通ってお出かけになられるシーンを想定して、
このような植栽設計とさせていただいております。
玄関先にも野鳥が来てほしいと願い、
小鳥が水浴びできるような水鉢を配し、
景色にも馴染ませます。
植栽マウンドにはよく見ると竹筒が顔を出し、
松下造園風景舎の施工ではお馴染みとなり、
高田造園設計事務所での修業時代から実践してきた、
土の中の水と空気を動かすことによって木々の成長も、
土の中の微生物環境も、
延いてはその場の地下も地上も含めた、全体の環境を健全に育てるスタート、
「土の中の水みち」を作る造作が施してあります。
仕上がると目には見えなくなりますが、
植栽をしているマウンドぐるりには、溝が掘り巡らされてあり、
枝葉や落ち葉が、鳥の巣やビーバーの巣のようなイメージで編み込んであります。
その間にはさらに深い穴が点々と開けてあり、
土中の空気抜き、水抜きの役割を果たし、
深いところに向かって縦穴まわりの水分が集まり抜けることによって、
その周辺の土の中の水を動かす作用です。
それによって土の中の空気も動き、酸素の必要な好気的な微生物が活発になり、
土が肥やされ、空気と水が動く土中では植物根も健全に育っていきます。
竣工が冬となり、まだ少し寒々しい景色ですが、
あと少し、春を迎え、まずは庭には花が咲き、
やがて新芽が芽吹いて、展葉し、
景色ががらりと明るく、葉が出揃う時期が早くも待ち遠しく感じます。
そこらでは春の訪れを知らせる花の香りがほのかに漂い、
少し明るい気分にさせてくれます。