宿の空気をつくる、時間とともに馴染む庭│兵庫県丹波篠山市・oito別邸
ご相談のきっかけ・背景
丹波篠山市河原町にある商家の古民家を改装し、
一棟貸しの宿として生まれ変わる「oito別邸」の中庭・坪庭の改修のご相談でした。
もともとの庭は古くからある中庭で、建物のリノベーションの計画が進む一方で、
庭だけが以前のまま残っている状態でした。
室内空間とのつながりが弱く、庭としても十分に活用されていない状況でした。
お客さまのご要望・理想
お施主さまからは以下のようなご要望をいただきました。
・宿の世界観に合う自然な庭にしたい
・作り込みすぎず、里山のような雰囲気にしたい
・丹波篠山の山々に見られる雑木のような植栽にしたい
また、以前手掛けた別邸「une」の庭のように、
時間とともに馴染んでいくような庭をイメージされていました。
施工前の様子
設計の方向性
建物のリノベーションに合わせて、室内と庭が自然につながるよう
空間の関係性を再構築しました。
庭を“見るためのもの”ではなく、宿の滞在体験の一部として
機能するよう設計しています。
空間づくりの考え方
植栽は丹波篠山の里山に見られる雑木を中心に構成し、
人工的に整えすぎない自然な植生のバランスを意識しています。
また、土中環境を整えるために素掘りの溝や縦穴を設け、
水と空気が循環する環境をつくることで、植物が自然に育つ状態を
目指しています。
施工中の様子
完工後の様子
~ 宿の室内から一歩外へ出ると、
時間の流れを感じる自然な風景が広がる庭へと生まれ変わりました ~
●暮らしの変化
・宿としての滞在体験に“外に出る時間”が生まれた
・室内からの景色が宿の価値の一部になった
・庭が「通る場所」から「過ごす場所」に変化した
庭があることで、建物全体の印象そのものが変わる空間となっています。
お客様の声